セウタ


セウタ(スペイン語: Ceuta[ˈθewta] ;ベルベル語:Sebta;アラビア語: سَبْتَة‎)はアフリカのモロッコ王国と接するスペインの飛び地である。自治都市という自治州と同じ格付けがなされており、メリーリャと同じく高度な自治権を持っている。モロッコ王国が領有を主張しているが固有の領土としてスペインは応じていない。ただしかつてモロッコ内の飛び地だったイフニはその他プラサス=デ=ソベラニアを武力侵攻しないことを条件として1969年に返還した。

Ceuta
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・歴史と発生理由


アフリカ大陸とユーラシア大陸のジブラルタルの間にある地中海を臨む岬として、かつてより重要視されてきた。ヨーロッパの支配権に入ったのは1415年のレコンキスタが完了したあとそのままの勢いで侵攻した。侵攻した当時はポルトガル領として確立したが1580年ポルトガルの王朝が消滅しスペインに併合されスペイン領になった。1668年ポルトガル再独立に際し条約で、ポルトガルから正式に割譲されることでスペインの領土として確立した。

・国境警備と生活・様子



シェンゲン協定適用範囲内なのでシェンゲン圏からの国境審査はない。ただしモロッコ側からはイミグレーションはある。高い鉄条網、有刺鉄線、緩衝地帯が設けられており厳重な警備が行われている。しかし、シェンゲン圏の他のヨーロッパ地域にいくためモロッコやその他中東圏からの移民・難民が柵や海を超えセウタに不法入国する人が後を絶たない。人口は2018年時点で 85000人である。通貨はユーロを使っている。現在もこの地はモロッコとスペインの関係を悪化させる要因の一つになっている。

・参考文献


https://web.archive.org/web/20120305205904/http://www.miragebooks.co.uk/ceuta-guide/ceuta-history.html
https://www.bbc.com/news/world-europe-57156320